ダウン症児は普通学級には迷惑?就学先のメリット・デメリット

  • 2022年1月27日
  • 2022年2月6日
  • 雑記

そう遠くない未来に訪れるその時に備え、事前の予備知識として調べてみようシリーズ!
今回は小学校に就学する際に、我が家のダウン症児しょま君の発達の実態にあわせて選択することが必要になる進路選択について書いていきます。

小学校入学時にダウン症児の我が子は
①普通学級に入れるのか
②特別支援学級にお世話になるのか
③はたまた特別支援学校への入学を選ぶのか
各進路(就学先)ごとに、本人にとっても家庭にとってもメリットとデメリットがあるように思います。

こんなことを感じる必要があるかどうか、その是非を考えるのは別の機会にするとして、ダウン症児の我が子を普通学級に入れる選択をすることで、同じクラスになった他の在籍児童の子たちの迷惑になってしまうのではないか?
進路選択するタイミングがきたときに、そんな(余計な?)ことも感じ、考えてしまうような気もします。

というわけで、今回の記事では「ダウン症児は普通学級には迷惑?就学先のメリット・デメリット」と題して、まとめていきたいと思います。
ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

ダウン症児の就学先候補とメリット・デメリットは?

前にも書いた通り、小学校入学時における進路の選択肢として考えられる候補は大きく3つかなと思います。

①普通学級
②特別支援学級
③特別支援学校

それぞれのメリットやデメリットについて、ダウン症児を育てる先輩ママ・パパさんの経験談も交えつつ、以下にまとめてみたいと思います。

普通学級

まず1つ目は、健常児の子たちも通う、一般公立学校の普通学級です。

メリット

健常児の子たちからの刺激が大いにあること。
これが一番大きなメリット(特に当人の発達促進におけるメリット)になり得るのかなと思います。
モデリング(見て真似ることが)できるようなお手本になるお友達が周りにたくさんいることで、育ちが進む利点は大いにありそうです。
また、単純に他の健常児と同じ授業を一緒に受けるわけで、知的発達のレベルに概ね合っていれば、できることが増えることにも繋がるでしょう。
普通学級に通える程度の知的発達のお子さんを持つ先輩ダウン症児ママ・パパさんのお話しによると、その子は小中学校を普通学級で過ごし、読み書き計算などをごく普通に行えるまでになったとのこと。

しょま君パパ
我が家のダウン症児しょま君はまだ3才で、知的障がいの程度がどれほどのものかまだ正直わかりませんが、読み書き計算ができるまでに成長してくれたら、、、嬉しいだろうなぁ。

デメリット

授業についていけず、ただただ座っているだけの状態に気付いたらなってしまっている、というケースが考えられること。
はじめのうちは健常児の子もお世話をしてくれたり、ペースを合わせて一緒に遊んだりしてくれていたけれど、やはり健常児同士で遊ぶ場面が増え、結果的にダウン症児の我が子が1人ポツンと教室で過ごすような場面が増えたという経験談を先輩ママ・パパさんから聞きました。
結局、普通学級にいる意味を感じなくなり、特別支援学級へ移る相談・選択をされたそうです。
特別な個別支援が受けられるわけではないので、いつのまにか置いてけぼりに…という状況になってしまう心配がある点がデメリットになりそうです。

特別支援学級

次の選択肢としては、普通学校の中にある特別支援学級です。

メリット

一部の教科の授業だけ普通学級で受けるという選択ができる「通級(交流級)」という制度があり、健常児の子たちからの刺激を受けられること。
完全に特別支援学級にだけ属する形ではなく、良いとこ取りできるわけですね。
私自身も小学校低学年時代に、同学年にダウン症の子がいて、体育や図工のときだけたまに授業を一緒に受けるようなことがあったように記憶しています。
知的発達の遅れの程度をしっかりと踏まえて、普通学級での授業にはついていけそうにない科目は特別支援学級で、ついていけそうな科目は普通学級で、という選択ができるのは、メリットが大きいように感じますね。

また、メリットをもう1つ挙げるとすれば、これは特別支援学校に通うケースと比較したメリットになりますが、地域のお友達ができること。
これは長い目で見たときに、大きなメリットになるのではないかと感じます。
特別支援学校が住んでいるエリアの近隣にある場合を除いて、大体は送り迎えが必要な距離を通学するケースが多くなることを考えると、学校のお友達=近所にいて気軽に交流できる とはなりづらい状況になり、地域との接点が持ちにくい環境に身を置くことにもなり得ます。
先々も今いる地域に住み、そこでの生活を考えるのであれば、我が子の存在を知ってくれている友人の存在が支えになっていくことも大いにあるでしょう。

デメリット

次に、支援学級を選択する場合のデメリットについて。
1つ目は、特別支援学校と比べたときのデメリットになりますが、専門的な支援を受けられない可能性があることです。
特別支援学校の教員の先生になるには、特別支援学校教諭免許が必要です。
そのため、必要な経験・必要な知識を持った先生方から、専門性の高い適切な支援を受けることができます。
ただ、特別支援学級を担当する先生は、必ずしも専門的な勉強をされている(されてきた)方ではありません。
各学校(小学校や中学校)の教員免許さえ持っていれば、特別支援学級に配属される可能性があるということです。
初任(学校の先生1年目)の方が、特別支援学級の担任に就任するという例もあるくらいなので、担当してもらうことになる先生個々のご経験によって、受けられる支援の差があることでしょう。

加えて、着替えやトイトレなど、生活面における支援は十分に受けられないと考えた方が良いかもしれません。
これは教員数に対する児童・生徒数の比率だったり、これまた担当教員の専門性の有無だったりによって、差が生じそうです。

自治体によっては、通級(交流級)制度がそもそもあるのかという点だったり、通級制度で普通学級の授業を受ける際に支援員の先生がついてくれるか否かだったり、学校における支援学級の位置付けであったり、やり方・在り方に自治体ごと大きな違いがあるため、そもそもの実態がマイナス要因(デメリットの大きい状況)である可能性があります。

しょま君パパ
お住まいの学区の学校(自治体)の状況について、しっかり調べた上での判断が必要であるように思います。

 

特別支援学校

3つ目の選択肢として挙げられるのが、特別支援学校への入学です。

メリット

前にも書いているとおり、普通学級や特別支援学級に比べて生活面での療育支援が豊富であること。
着替えやトイトレといった生活療育をきちんと支援してくれます。
さらに、専門の免許を持った教員集団が個々の児童・生徒の支援を行ってくれる上に、1人の先生に対して子どもの人数も少ないため、発達支援の面においては一番手厚いフォロー体制が期待できます。

デメリット

学校の立地にもよりますが、地域のお友達ができづらい可能性が高いことが大きなデメリットになり得るのかなと思います。
特別支援学級のメリットにも書いた通り、地域に存在を知ってくれている友人・知人がいる状況が、長い目でみたときの暮らしやすさに繋がっていくと思うので、大人になったときにどこで誰とどう暮らしていくのかも考えた上での進路選択が大切なのかなぁと感じるところです。

ダウン症児は普通学級には迷惑?

この記事を書き進めるにあたって、「ダウン症 普通学級」といった関連ワードをネット検索してみたりもしたのですが、そのときに「ダウン症 普通学級 迷惑」という検索が多くされていることを知りました。
同じクラスにダウン症児がいる健常児(もしくはその親)が検索しているのか、ダウン症児の我が子が普通学級で過ごすことで周り(他の健常児のお友達)に迷惑がかかるんじゃないか…と心配した親が検索しているのか、はたまたその両方か。

誰がどのような意図で調べているのかはわかりませんが、ダウン症児の我が子を持つ親としては、我が家のダウン症児しょま君が普通学級で友達に迷惑をかけてしまわないものかと心配になり、ネット検索をしてしまう気持ちは理解できます。
ただ、ダウン症児として共通の特性もあれば、一人ひとり個々に違う個性があるため、「ダウン症だから」他の子に迷惑をかけてしまう状況が生じてしまうかどうかをひと括りにはできないと思います。

しょま君パパ
とはいえ、しょま君が小学校に実際に入って普通学級でお世話になることになったら、周りのお友達に迷惑かけてないかなぁ…って少し心配になっちゃいそうです。

ダウン症児の先輩ママさん・パパさんの経験談によると、クラスみんなの弟・妹であるかのように、みんなでお世話をしてくれる状況で、迷惑どころか人気者!というパターンも多くあるそうです。
小学校低学年くらいにおいて、特にそういった受け入れ方をされていることが多いようですね。

さいごに

いかがだったでしょうか。
冒頭にも書いた通り、我が家のダウン症児しょま君は2022年現在まだ3才。
実際に就学期を過ごしているわけではないので、書いている内容は実感ではなく、先輩方のお話し等の経験談を参考にした内容になります。
就学期を迎えたときのしょま君に合った進路選択を行っていくために、今回まとめた内容を指標にしていけたらいいなと思います。
同じようにこれからお子さんの進路を考えていく方に、参考にしていただけたら嬉しいです。

そして、すでに就学期に入られ、各進路のメリット・デメリットについて、上記内容以外に感じられている点があれば、ぜひ先輩ママさんパパさんにアドバイスもいただけたらと思いますので、コメントやインスタDMなどで教えていただけますと幸いです。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました!

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