ダウン症のベロ出しを治す方法はある?なぜ出るのか理由も解説

しょま君パパ
どうも。飛行機搭乗前の金属探知器が鳴ったことがないので、どうも鉄分が足りてない模様のしょま君パパです。…え?そういうことじゃない?

さてさて、今回の記事ではダウン症児の特徴のひとつとしてもよく言われる【ベロ出し】について。
ダウン症の子はどうしてベロ(舌)が出ているのだろう?と疑問に思ったことのある方もいると思います。

なぜ?という疑問へのアンサーと、ベロ出しを治すための改善方法について、療育で習ったことや調べたことについてまとめていきたいと思います。

※私は医学・療育に関して素人なので、本記事に書く内容はあくまで習ったことや調べたことであり、専門家が書いたものではないということだけご承知の上で、お読みくださいね。

ダウン症はなぜベロ(舌)が出るのか理由を解説

ベロ出しを治す方法について書いていく前に、前提としてダウン症児のベロはなぜ口から出るのか、その理由についてです。
キーワードは「低緊張(筋緊張低下)」です。

低緊張(筋緊張低下)とは
低緊張とは、自分の体を支えるための筋肉の張りが弱い状態のことをいいます。専門的には、筋緊張低下症といわれており、その状態の子どもをフロッピーインファント(floppy infant)ということもあります。フロッピー(floppy)とは「ぐにゃっとした」、インファント(infant)は「子ども」という意味で、それらをつなげた言葉です。

低緊張の子どもは、姿勢がよくなかったり、体がふにゃふにゃとしていたりするという印象がもたれます。というのも、低緊張の子どもは体を支えるための筋肉の張りが弱く、思うように体の動きをコントロールすることができないためです。

低緊張の子どもは、体の筋肉の張りの弱さゆえに、運動発達に遅れがみられる傾向にあります。首や腰がすわるのが遅れることにより、その症状が顕在化し、乳幼児健診の際に医師から指摘されることが多いようです。

引用:LITALICO発達ナビ・コラムページ

ダウン症児の身体が柔らかい(ペタンと前屈していたり、Y字バランスのような格好の寝相の写真なんかをよくインスタでも見かけます!)のは、この低緊張という特性を持っているからなのですが、実はベロが口から出てしまうことの理由も、低緊張が原因となっているんですね。
口を開けたり閉じたりするために使う顎(口まわり)の筋肉やベロ自体も張りが弱く上手くコントロールできないことにより、下顎とベロが重力によってダランと下がってしまい、結果的に口は半開き・ベロ出ししているような状況になってしまうのです。

しょま君パパ
我が家のダウン症児しょま君も、生まれたときからベロのコントロールが利いていない様子で、よく口からぴょこんとベロ出ししていました。現在は2才4ヶ月でだいぶ改善してきているようにも感じますが、まだたまにベロ出ししていることもあります。

ダウン症のベロ出しを治す方法は?

ダウン症のベロ出しを治す方法に関して、「あいうべ体操」という口呼吸を鼻呼吸に改善するための実践が代表的です。

あいうべ体操とは
あいうべ体操のやり方は、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。

引用:福岡のみらいクリニック 「あいうべ体操」紹介ページ

本も出ているみたいです。※画像クリックで商品詳細ページへ飛びます。

自律神経を整えて病気を治す! 口の体操「あいうべ」 (綴込付録:カード、小冊子、ポスター付き)

嚥下状態の悪い高齢者があいうべ体操を実践していたり、感染症(風邪・インフルエンザ等)の予防にも効果があったりするそうです。

 

その上、口まわりの筋力を鍛えて安定させることで、ダウン症のベロ出し改善にも効果があるということなんです。
2才4ヶ月のしょま君は、他の人の真似っ子をするのがだいぶ得意になってきたので、そろそろあいうべ体操を実践してみることができそうかな〜と考えています。

 

また、まだあいうべ体操をやるのは難しいかな…という月齢・年齢の子でも、ベロ出しを治すためにできることは日々の中でまだまだあります。
以下は療育の摂食指導で、ST(言語聴覚士)の先生に教わった内容で、離乳食を進めるときに注意すべきことです。

①本人の噛む力(磨りつぶす力)に合った柔らかさ(固さ)の離乳食を食べさせる
歯茎で磨りつぶすように物を噛めるようになったら徐々に離乳食の段階を上げていくと思いますが、焦って段階を上げすぎてしまうと食べ物を丸呑みする癖がついてしまうようです。
丸呑み=噛まずに飲み込む=噛む力(顎や口まわりの筋肉)が発達しない ということにならないように、本人に合った離乳食の段階を見極めていくのが大切とのこと。
1.離乳食が口に入った状態でモグモグできているか。 2.離乳食の粒が口の中で磨りつぶされずにベロで押し出されて口の外に出てこないか。 の2点が見極めポイント。

1.は丸呑みしてしまっていないかの確認、2.はしっかり噛めているかの確認です。
丸呑みしてしまっていたり、噛めていない粒がベロで押し出されて口の外に出てきてしまったりするようであれば、離乳食の段階を少し下げる調整をしましょうとSTの先生から指導を受けていました。

②口の中に離乳食を入れるときに本人にしっかりパクっとさせる
これはしっかり注意をしないとすぐ間違った食べさせ方になり、結果本人の口まわりの筋肉を使わずに食べることになってしまいます。
間違った食べさせ方の代表例としては、本人の上あご(前歯が生えてくるあたり)に擦って離乳食が口の中に落ちるようにスプーンを引いてしまうやり方です。

しょま君パパ
…伝わるでしょうか?笑

本人が口を閉じてパクっ(あむっ?)とする前に、スプーンに盛った離乳食を口の中に入れてしまうと、顎やベロを使って食べ物を口に迎え入れる練習にならないんですね。
結果として、口まわりの筋肉を使う練習になりません。

離乳食を食べさせることは、単に食べ方を学んでいく過程になるだけでなく口まわりの筋肉を使う練習にもなり、ベロ出しを治す方法の1つにもなり得るということなんです。

実際に我が家のダウン症児しょま君も、生後8ヶ月から療育支援センターへ通所するようになり、STの先生から摂食指導を受け、ベロ出しを治すことにも繋がっているように思います。

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さいごに

ベロをべーっと出している姿も小さいうちは可愛いですが、しょま君がお兄さんやおじさんになったときに、口が半開きでベロがべーっと出ている状態だと思うと…
今のうちにベロ出しを治す方法を実践して、改善に向けてできることをやっておきたいなぁと考えるようになりました。
そしてもっと言えば、それが滑舌良くしゃべれるようになることにも繋がっていくと思うので、そういった意味でも重要度は高いです。

ダウン症の子を持つ親にとって、ベロ出しを治すこと(→上手に噛んで食べること→滑舌良くしゃべること)は我が子に対して感じる課題になっていくのだろうと思うので、今できることを少しずつ焦らず実践していきたいと思います。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました☆

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