ダウン症は丸呑みしやすい!離乳食スプーン食べの注意点は?

  • 2021年4月25日
  • 2022年2月5日
  • 療育
しょま君パパ
どうも。遠足の前夜は基本なかなか寝れない派のしょま君パパです。

現在我が家のダウン症児しょま君は、病気の治療のため入退院を繰り返しています。

関連記事

生まれながらにダウン症とともに、心疾患(房室中隔欠損症)や甲状腺機能低下症といった合併症を持って生まれた我が家のダウン症児しょま君。 現在2才2ヶ月ですが、生まれてからこれまで通院や入院・手術など、色々と乗り越えながら大きく成長してきまし[…]

一時退院する前日なんかは、退院が楽しみでなかなか寝る気になりません。

 

さて、今回はダウン症児が食べ物の丸呑みをしやすいことについて書いていきます。
ダウン症児はなぜ丸呑みしやすいのか、離乳食をスプーン食べするときに丸呑みしないように訓練する方法(注意点)など、療育でST(言語聴覚士)の先生から習った内容をもとに、まとめていきたいと思います。

※私は資格をもった専門家ではなく、本記事の内容は療育で習ったことや調べたことをまとめたものになります。その点をご承知の上でお読みいただけたら幸いです。

ダウン症児が丸呑みしやすいのはなぜ?

まず、なぜダウン症児が食べ物を丸呑みしてしまいやすいかについてです。
丸呑みしやすいおおもとの原因になっているのは、ダウン症児の持つ低緊張という特性です。

低緊張(筋緊張低下)とは
低緊張とは、自分の体を支えるための筋肉の張りが弱い状態のことをいいます。専門的には、筋緊張低下症といわれており、その状態の子どもをフロッピーインファント(floppy infant)ということもあります。フロッピー(floppy)とは「ぐにゃっとした」、インファント(infant)は「子ども」という意味で、それらをつなげた言葉です。

低緊張の子どもは、姿勢がよくなかったり、体がふにゃふにゃとしていたりするという印象がもたれます。というのも、低緊張の子どもは体を支えるための筋肉の張りが弱く、思うように体の動きをコントロールすることができないためです。

低緊張の子どもは、体の筋肉の張りの弱さゆえに、運動発達に遅れがみられる傾向にあります。首や腰がすわるのが遅れることにより、その症状が顕在化し、乳幼児健診の際に医師から指摘されることが多いようです。

引用:LITALICO発達ナビ・コラムページ

筋肉の張りが弱い特性なのですが、首から下の身体だけではなく、顔にある筋肉も同じように低緊張なんですね。
顔にある筋肉というと、舌やあごまわりの筋肉です。
生まれたばかりのダウン症児がミルクを吸う力が弱かったり、幼児期のダウン症児が噛むのが苦手だったり、喋るのが苦手で滑舌が悪かったりするのは、この口まわり(舌やあごあたり)の筋肉の低緊張が原因になっているということなんです。
※ミルクを吸う力が弱いのは、生まれつき心疾患があり、肺機能が弱いことが原因であることもあります。

関連記事

妊娠期のスクリーニング検査で心臓に穴があることが判明し、生まれる前から「生後すぐではないにしても、ある程度身体(心臓)のサイズが大きくなったタイミングで、心臓の手術が必要でしょう」と言われていた我が家のダウン症児しょま君。 生後1ヶ月と1[…]

丸呑みしてしまう=噛まずに飲み込む=噛むのが苦手
咀嚼することが得意ではないことから、丸呑みが生じてしまうわけです。

つまり、ダウン症児が食べ物を丸呑みしてしまうことを防ぐためには、口に入れた食べ物をしっかり噛んで飲み込む訓練をする必要があります。

ダウン症児の丸呑みを離乳食スプーン食べで改善する注意点は?

離乳食を食べる練習を進めるにあたって、食べるものの柔らかさ(固さ)の注意点や、スプーンで食べさせるときの食べさせ方の注意点があります。

①咀嚼力に見合う柔らかさ・固さの離乳食を選ぶこと
咀嚼力がアップする前に離乳食の段階を上げてしまうと、丸呑みを助長してしまいます。
丸呑みしてしまえばしまうほど咀嚼力が上がらず、癖がついてしまいますので、注意が必要です!
離乳食がしっかり口に含まれている状態で咀嚼できているかチェックしつつ、咀嚼され切らなかった離乳食が舌で口外へ押し出されてきていないかを確かめます。
もとの粒の大きさのままベロで押し出されてくる場合は、離乳食の段階を少し上げ過ぎている可能性があるので、丸呑みリスク有りです。

②スプーンで口へ離乳食を運んだ際に…
前歯(あたりの歯茎)にスプーンに乗った離乳食を引っ掛けて口内に残すような食べさせ方をしないようにしましょう!

しょま君パパ
この表現で伝わりますでしょうか?笑

本人がしっかりアムッと離乳食を口に含むまで、スプーンを引かずに顔の前に固定しておくのが良いそうです。
口まわりの筋肉をしっかり使わせる食べさせ方をしない限りは咀嚼力が上がらず、結果として丸呑みの癖がついてしまいます。

使うスプーンのおすすめとしては、すくう部分の深さのあまりないものが良いそうです。
イメージとしてはアイスを食べる木のスプーンのような感じで、深さのない平らなものがより良いとのこと。

【スプーンの参考】 ※画像クリックで商品詳細ページへ飛びます。

コンビ テテオ teteo フィーディングスプーン 離乳ナビ Neo 専用ケース付

その子に合う離乳食用スプーンがあると思うので、丸呑みの癖がつかないためにしっかりアムッとできるスプーンを選びましょう!

さいごに

食べ物を丸呑みする状況が続いてしまうと誤嚥→誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
しっかり噛んで食べる訓練は、離乳食期にきちんと行わないと、大きくなって丸呑みの癖がついてしまってからでは遅いとSTの先生も仰っていたので、離乳食→普通食の過渡期にいるしょま君には、噛んで食べる訓練をしっかり行う意識で毎日の食事を摂らせたいと思います。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました☆

スプーン関連

しょま君パパ どうも。おそらく初見なのにコンビニで『この店員さんどっかで見たことある!!』と思う頻度が高いしょま君パパです。 さてさて、最近成長・発達の伸びがなかなか著しく、何でも自分でやってみたがる我が家のダウン症児し[…]

丸飲みは肥満のリスク…!

たくさん食べても太りにくい体質の痩せ型の人っていますよね。 逆に、運動不足や食べすぎですぐに体型に出てしまう肥満型の人もいると思います。 成人した(それに近い10代後半くらいの)ダウン症の方を思い浮かべると、身長が高くないことも手伝[…]

離乳食関連

2019年9月現在、生後9ヶ月の我が家のダウン症児しょま君。7ヶ月を過ぎたあたりから離乳食を始め、今は2回食で朝・夕と食べています。   健常児で言えば生後5~6ヶ月ほどで離乳食をはじめ、1才~1才半頃までで離乳食の時期を[…]